🎯 適性検査Ⅲとは?試験のねらいと構成
適性検査Ⅲは都立両国中の独自作成問題で、算数を主軸とした数理的思考・課題解決力・論理性をみる試験です。
- 制限時間は45分(2022・23年度は30分だったが、応募要項で延長が続く可能性あり)。
- 全問算数系。大問ごとに配点が大きく、部分点が少ないタイプです。
試験の構成(近年の傾向)
- 大問1:数と論理の問題
簡単な計算(割り当て・割合)+論理パズル+場合の数+展開図などが含まれます。
- 大問2:課題解決型の図形・手順問題
条件整理や試行錯誤が必要な問題。図形や組み合わせなどが中心。
ポイント:全体的に時間配分・問題選択・正確な答案作成がカギ。とくに「まず取れる問題を確実に解く力」「複雑な問題を見極める判断力」「途中でも書ききる粘り強さ」が求められます 。
🧩 過去問に見る具体的な出題例と傾向
例1:そば屋の皿問題(2024年度など)
- 皿数(2枚・3枚・5枚)×40人 → 組み合わせを算出する問題。条件整理と整数解の発見がメイン。
- ポイントは「解く前に資料の意味を整理する」視点 。
例2:折り紙ゲーム問題
- 数色の折り紙を決まったルールで取り出して得点を計算。論理的に分析し、状態を追って正解を導く。
- 条件が複雑でも、丁寧な整理と過不足のない解答文がポイント。
例3:図形展開図問題
- 立方体の展開図を条件から選ぶ形式。空間認識力や展開図知識が求められます 。
🛠 対策法:今日からできる準備!③つの視点
1. 基礎計算力を鍛える
- 割合、単位換算、消去算、場合の数…の習熟が第一。
- 毎日の家庭学習や入試ドリルで定着するのが効果的。
2. 資料整理&問題見極め力の習得
- 問題文+図表を「読み取り整理する癖」をつける。
- 過去問を解くときは、資料内容を一度“図や表に書き直して”考えるトレーニングを。
3. 記述&答案完成力、粘り強さ
- 設問は「答えのみ」要求されることも多く、記述は短く正確に。
- 一度書いたら、「最後まで書く」習慣をつける。途中放棄しない練習が有効。
📚 具体的な学習プランと教材
時期 | 対策内容 |
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小4〜小5 | 算数・図形の基礎力養成。パズル教材、整数問題、展開図などで遊びながら慣れる。 |
小5〜小6 | 過去問や準備ドリル(都立中高一貫校向け)で「弱点の切り分け+記述練習」。 |
受験直前(小6後半) | 時間制限ありの模試形式練習。解いた後は必ず解答と見比べ、ノート整理を徹底。 |
日常 | ニュース・身近な現象に「なぜ?どうして?」の意識を持つ癖を養う。 |
教材例:
- 都立中用の算数問題集・過去問集(民間出版)
- 早友学院/ena/Z会などが出す両国中対策講座や問題集。
✅ 試験当日の戦略ポイント
- 最初の10分で全体チェック:取りやすい問題から手をつける。
- 後回しOKの判断眼を持つ:手間のかかる問題は先送りも選択肢。
- 書き切る姿勢を忘れずに:部分点でも手応えを出すことが合否に直結。
- 計算ミスは要注意:筆算・丁寧な処理を心がけて正確性向上を。
✨ 成績向上のための実戦テクニック
- 類題に取り組む:千代田区立九段中や他県の思考力系公立中高一貫校問題が有効 。
- 友人や家族に説明:自分の言葉で理由を共有する練習が、論理の明瞭さを磨く。
- 間違えた問題はノートに整理:どこでミスしたのか、読み込み・整理力・計算など原因を明確にして復習。
🎯 最後に
両国中の適性検査Ⅲは、「自ら考えて・整理して・書き切る」力が試される試験。本番では焦らず、**「取りやすい問題を確実に取る」「難問を見極める」「粘り強く記述する」**この3点に集中するのが得策です。
算数嫌いを克服し、問題を楽しむ姿勢で臨めば、その力は必ず入試本番でも通用します。**「数理的思考力」**は人生でも武器となる力。勉強を通じて、未来への扉を自ら切り開いてください。
受験生の皆さん、保護者の皆様も、応援しています!
ABOUT ME

1980年に創立された早友学院は、都立中高一貫校(両国高校附属中学校、小石川中等教育学校、白鷗高校附属中学校、桜修館中等教育学校、富士高校附属中学校)、有名都立高校(都立日比谷高校、都立西高校、都立戸山高校、都立青山高校、都立新宿高校)、有名私立高校(大学付属校、難関校)などの受験を専門とする進学塾です。創立以来、「生徒一人ひとりを大切にする教育」を理念に掲げ、40年以上にわたり多くの難関中学・高校合格者を輩出してきました。特徴は、少人数制指導ときめ細やかな個別対応にあり、生徒の理解度や性格に応じた最適な指導を行っています。基礎学力の定着から応用力の育成まで、段階的かつ体系的なカリキュラムを整備し、着実に実力を伸ばすことを重視。また、家庭との連携も大切にし、定期的な面談や報告を通じて保護者と一体となって子どもを支えます。学力向上だけでなく、学習姿勢や自立心の育成にも力を入れ、将来にわたって役立つ力を育むことを目指しています。温かく厳しい指導で、生徒の可能性を最大限に引き出す学習環境を提供しています。