都立中高一貫校受検専門学習塾
適性検査Ⅰ

都立中高一貫校「適性検査Ⅰ」とは?内容と効果的な対策法を解説!

soyu

1. 適性検査Ⅰとは?出題形式と目的 🎓

都立中高一貫校では、入試に**適性検査Ⅰ・Ⅱ(Ⅲ)があり、適性検査Ⅰは主に国語系(文章読解+作文)を中心とした問題が特徴的です。

✅ 検査構成

  • 読解問題:長文(説明文や論理文)を読み、内容の要旨把握や特定の表現・論旨を問う小問。
  • 作文問題:読解内容に関連し、400字前後(学校によって異なる)の記述が求められる。

目的は、「文章を正しく読み、筋道を立てて自分の意見を表現する力」。単なる暗記力や知識量ではなく、思考力・判断力・表現力が試されます 。


2. 適性検査Ⅰの狙いと評価ポイント

(1) 読解力

  • 長文の主旨や論理構造(例えば因果・対比・具体例など)を正しく理解し、設問に対応できるかが判断されます。
  • 日頃の語彙・読書習慣が大きくものを言います。

(2) 論理構成力

  • 作文では「結論→理由→具体例→まとめ」のように、明確な文章構造が重要です。
  • 書くべき方向性が示される出題が多く、内容同士の整合性が見られます。

(3) 表現力

  • 語彙の豊かさ、適切な主語と述語の一致、文字数指定内での明快な表現が評価されます。

3. 適性検査Ⅰの出題例

出題形式は以下のような組み立てが一般的です:

  1. 文章A+文章B(複数文章を読み比べる場合もあり)
  2. 小問①:内容の抜き出しや言い換え
  3. 小問②:筆者の意図や語句の意味
  4. 作文:読解の要旨を踏まえ、自分の考えを400字前後で記述

たとえば2023年の都立適性検査Ⅰでは、「事実」と「真実」の違いを問う内容や、「あなたが中高6年間でどう学びたいか」を論じさせる問題が出されました。


4. 適性検査Ⅰ対策の基本ステップ

(1) 読解力強化

  • 新聞・時事ワイド記事・論説文に触れ、短く要約する訓練を日常化する。
  • 読書習慣をつけ、文体や語彙の幅を広げることも重要です 。

(2) 作文ネタ帳の作成

  • 小学生時代の経験、社会問題への関心、夢や探究テーマなど、汎用的な作文ネタをまとめておくことが基本。

例:「子どもの頃図鑑やネットで調べた驚きの体験」「多様な意見をまとめた場の工夫」など。

(3) 構成サンプルの練習

  • 作文の前に構成(導入・理由・具体例・まとめ)を箇条書きし、それに従って書く練習を繰り返す。
  • 特に書き始め(最初の段落)を外さないようにするのが合否に影響します 。

5. 問題集・過去問の活用法

(1) 専用問題集→「銀本」へ

  • 最初は適性検査型専用ドリルで形式・記述套路(方法)を理解。
  • その後、**都立中の「銀本」**と呼ばれる入試問題集に着手。

(2) 過去問演習

  • 志望校の過去問はもちろん、全国の公立中高一貫校の問題も幅広く解くべき。
  • 過去問演習により、「時間配分感覚」「問いの型への慣れ」「時事問題への対応力」まで育てられます 。

6. 自宅でできる日常トレーニング法

  • テレビ・ドキュメンタリー視聴しながら「辞書や地図帳をすぐ調べる」習慣をつける。
  • 家族ディスカッションで意見交換や理由づけの練習を行う 。
  • 制限時間付き過去問直しで、時間管理と写実の精度を鍛える。

7. 添削・学習スタイル

  • 繰り返し書いて添削を受けることで改善点を見つけることが重要 。
  • 塾や通信添削(Z会など)で、プロの視点からの改善アドバイスを取り入れましょう 。

8. まとめ:適性検査Ⅰ合格への道

対策要素内容
読解力新聞・論説・過去問を通じて要旨把握の訓練
作文力ネタ帳作成+構成練習+添削で文章力向上
問題演習専用問題集から「銀本」へ段階的に
日常学習家庭で調べる・意見交換・時間管理の習慣化
添削指導プロによる添削で「的確に書く力」を磨く

✔️ 最後に

都立中高一貫校の適性検査Ⅰでは、「知識」よりむしろ思考の質と表現の力が合否を分けます。戦略的かつ継続的に準備することで、説得力ある文章を書く力が身につき、合格にぐっと近づきます。

  • 読書・ニュース閲覧を習慣にする
  • 作文ネタ帳をつくり、構成力を磨く
  • 過去問演習→添削→振り返りを繰り返す
  • 家庭での習慣化学習で自然に力を伸ばす

この道筋に沿って、中学受験成功に向けた準備を進めてください。自分の考えを、自分の言葉で伝える「表現の力」は、その先の人生でも必ず強みとなります。


皆さまの挑戦と成長を、心から応援しています!

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早友学院(そうゆうがくいん)
早友学院(そうゆうがくいん)
1980年に創立された早友学院は、都立中高一貫校(両国高校附属中学校、小石川中等教育学校、白鷗高校附属中学校、桜修館中等教育学校、富士高校附属中学校)、有名都立高校(都立日比谷高校、都立西高校、都立戸山高校、都立青山高校、都立新宿高校)、有名私立高校(大学付属校、難関校)などの受験を専門とする進学塾です。創立以来、「生徒一人ひとりを大切にする教育」を理念に掲げ、40年以上にわたり多くの難関中学・高校合格者を輩出してきました。特徴は、少人数制指導ときめ細やかな個別対応にあり、生徒の理解度や性格に応じた最適な指導を行っています。基礎学力の定着から応用力の育成まで、段階的かつ体系的なカリキュラムを整備し、着実に実力を伸ばすことを重視。また、家庭との連携も大切にし、定期的な面談や報告を通じて保護者と一体となって子どもを支えます。学力向上だけでなく、学習姿勢や自立心の育成にも力を入れ、将来にわたって役立つ力を育むことを目指しています。温かく厳しい指導で、生徒の可能性を最大限に引き出す学習環境を提供しています。
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